[2015/08/19追記] 2010 と 2012 の登録キー発行が再開したようです。→参照
[2017/11/09追記] 2017に関する記載を更新しました。
以前から Visual Studio(Visual Basic, Visual C#, Visual C++, Visual Web Developer) Express の 2005/2008 あたりは登録キーが取得できないという話が MSDN フォーラムに挙がっていましたが、最近は 2012 までのバージョンにおいて同様に取得できなくなっているようです。
具体的には、登録キーをオンラインで取得するためのボタンやハイパーリンクをクリックすると、Microsoft のホームページにたどり着き、登録キーを取得する流れが途切れています。
2010 で IE の開発者ツールで情報を見る限り、リダイレクトの過程で 404 エラーページに飛ぼうとして、さらに Microsoft のトップページにリダイレクトされているので、ページが削除されている疑いが濃厚です。
(あくまで、現時点(2015/07/04)の振る舞いを述べていますので、状況が変わる可能性はあります)
※MSDN フォーラムにおいて、取得できなくなっている事象について告知されています。
このように登録キーが取得できなくなっているので、それぞれの対処は以下のようになります。
バージョン | 対処方法 |
2005 | オフラインインストール版を利用する (Internet Archive のキャッシュ からたどれる) |
2008 | オフラインインストール版を利用する (http://go.microsoft.com/?LinkId=9348306) |
2010 | 新しいバージョンへ移行することを検討する [2015/08/19追記] システムが復旧したことがMSDNフォーラムにて告知されている。 |
2012 | 新しいバージョンへ移行することを検討する [2015/08/19追記] システムが復旧したことがMSDNフォーラムにて告知されている。 |
2013/2015 | 登録キー方式ではなく、Microsoftアカウントでのサインインが必要。 (オフラインでは登録不可) |
2017 | 個人開発者など、Communityの条件を満たす人はそちらを、企業など条件を満たさない方は有償製品を買うしかありません。 for Windows Desktopのみですがリリースされています。ただし、これが最後のリリースなのでCommunityの条件を満たさない方は「無料で便利」と使い続けるのではなく、将来的な計画も立てていく必要があります。 |
2005 や 2008 はオフラインインストール版で回避できるのですが、2010 からはオフラインインストール版でも登録キーが必要になっているので回避できません。
このため、現時点では 最新バージョン の Express、使用条件を満たすなら Community Edition に移行することが必要になります。
(Community Edition では企業ユースでは使えないことが多いはずですので、使用条件に注意)
Express のどれを選べば良いかわからない場合
以前とは違い、言語別ではなく、目的別の構成になっています。
デスクトップアプリ開発 | Express for Windows Desktop |
Web アプリ開発 | Express for Web |
Windows ストアアプリ開発 | Express for Windows |
どうしても特定のバージョンが必要な場合
企業ユースなど、どうしても、過去バージョンの Visual Studio で開発することが必要な方は、Visual Studio + MSDN を購入すれば、過去バージョンの Visual Studio もダウンロードすることができるようになりますので、この機会にご検討いただいた方が良いかもしれません。
2013 からはオフライン環境では使えません
2013 の Express からは「Microsoft アカウントでサインインできる環境」が必要 となっています。
つまり、オフラインインストールはサポートされていないと考えられます。
(US Forum の参考スレッド)
Visual Studio がどうしてもオフライン環境で必要な場合は、有償製品を買っていただくしかなさそうです。
(もし、ビジネスとしてそういった要求が生じているのであれば、今回の旧バージョンの打ち切りという事情を考えて、「開発環境はタダで手に入る」と思わず、きちんと予算化する(費用計上する)しかないと思います、現場によっては難しいかもしれませんが…)
2017 からは Express が廃止されています
2015 の時点で「Community があるから Express を出さない」という噂がありましたが、2017 から正式に Express が廃止となりました。 [2017/11/09追記] 遅れて for Windows Desktopのみリリースされています。ただし、2017が最終バージョンであることが明言されましたので、Community の条件を満たさない環境の方は Express がなくなるものとして計画を立てていくことが必要です。
個人開発者など、Community の利用条件を満たす方はそちらを使いましょう。
企業など、使用条件を満たさない方は費用をかけて Professional 以上を買うか、古い環境を使い続けるか、別のソフトウェアに移行するかの決断の時です。
(古い環境はいずれサポート終了日を迎えます。そのときまでには買うか、別のソフトウェアに移行するか考えましょう)
かなり前の記事のようなのでここに書いたものか迷いましたがExpressの話なので一応。
Express 2015のダウンロード時にExpressの必要性アンケートが出てきたり、
Visual StudioがらみのKnowledge base文書内にリリースされていないはずの
Express 2017の名前が対象製品として上がっていたりと、
Visual Studio Express 2017が提供されるかどうかはずっと微妙な状態でしたが、
つい先日 for Windows Desktop のみがついに提供されましたね。
(for Web/for Windows 10 はリリースしないことと、2017で最後である旨が明記されています)
現時点ではVisual Studio Expressのページを英語表示にしないとダウンロードリンクがありませんが、
インストーラで日本語も選択することができて、日本語版としてインストールも可能です。
はい。MSDNフォーラムで把握していたのですが、記事をアップデートしていませんでしたね。
コメントをいただいたことをきっかけに追記させていただきました。